2009/10/24

WiMAXのお話を聞いてきた。

UQ WiMAX by Masaru Kamikura.

先日まだサービスエリアに入っていないにもかかわらずKDDIの方がいらっしゃって、技術交流会というものが開催されたので行ってきた。

あくまでも覚え書き。
当日の資料は全て回収するというサプライズに始まったので、本当に聞き違いや勘違いがあるかもしれないのでまずその点を注意しておいてください。

まず、WiMAXとは。
auは次世代通信規格としてLTEを選択。auを直下においているKDDIがなぜWiMAXも行っているのかというと、3GネットワークとWiMAXは全然別の利用法を念頭に考えられているらしい。
LTEはあくまでもモバイル端末のための高速電話ネットワーク通信規格。WiMAXはモバイルにとらわれずあらゆるものに利用することを前提。

3G通信網はどこまで行っても電話の延長。PCと接続しているときなどに使っていない場合は緊急連絡を最優先に考えれているので帯域をそちらに回すようになっている。WiMAXはあくまでもテータ通信を念頭に置いて規格化されたので常時接続が可能。

これから情報通信産業で1番の成長が期待できるのがモバイルブロードバンド。

WiMAXはあくまでもネットのインフラ。
携帯の世界の垂直モデルではなく、オープンプラットフォームである。その上でどのようなサービス・製品が登場してきてもWiMAX側でそれをコントロールはしない。(認定とかはあるけど)
現在はUQが端末を販売したりしているが、将来的には販売などの取り扱いを止め通信網を販売することを中心としていきたい(MVNO)

次世代WiMAX(802.16m)はすでに規格化されている。UQのプランとしては2012年から移行予定。
そして、サプライズだったのはWiMAXは現行の端末で次世代WiMAXに対応することが出来る。なので端末の買い換えを行うことはない。

 

UQとして今年度に6,000基地局展開を目指す。基地局のコストとしては3Gのものより安価ですむので大規模投資に代わりはないが出来ないことではない。
世界145カ国で導入予定なので、規模の経済としてさらにコストが下がることが期待される。
すでに今年のノートPCの冬モデルには約半数にWiMAXが内蔵されており、無線LANと同じような普及が期待される。

UQのエリア拡大のときに意識していることは5Mbpsで通信できる地域を拡大すること。さらに人が多い地域などに基地局を増やしていく方針らしい。なのでエリアだからといって40Mbps出るわけじゃなさそう。

WiMAXは無線LANのように柔軟に使える。
固定回線の設営が難しい場所や、一時的に大幅なトラフィックが予想される場合などに余分なコストをかけずとも良いらしい。これまでの3Gだとスピード的にネックな部分でもWiMAXの高速回線なら裁くことが可能。

WiMAXは音声通話の規格じゃない。WiMAX内蔵のモバイル端末も登場するかもしれないが、当面の間は3Gとのデュアル構成になるのではないか。WiMAX自体に音声通話はないのでIPベースの音声通話アプリを乗せたものが登場するかもしれない。

WiMAXを統括するWiMAX フォーラムの予想だと2011年には1億人の利用者が予想される。
デジタルデバイドという言葉すらない発展途上国の場合は普及するのが一気に普及する。WiMAXのような2.5GHz帯は非常に直進性が高くエリアカバーを行いやすい。WiMAXは途上国において注目されている。

逆に電波・障害物の多い日本などの場合は直進性が高い(高速通信)事が仇となっている。

 

ここからが地域WiMAXのお話。

あくまでもUQが展開しているWiMAXと地域WiMAXは全く別。
利用可能な周波数帯域も違う。

地域WiMAXは市区町村単位で免許が交付される。その地域の独自の公共サービスとしてWiMAXが期待される。

ここでややこしいのが地域間のWiMAXの相互乗り合いに関して。
これについてはそれぞれの地域のキャリアが決める事になる様子。例えばAという地域のWiMAXと契約している人がBという地域に行って通信する場合はローミング契約となる。いくらか割高になるかもしれない。
こんな風な人はUQと契約するのが良いのかな?

もしかするとUQがカバーするのも面倒な地域はその地域独自のWiMAXで、ローミングという形にすればUQ一社が全てをカバーしなくても良いという考えなのかもしれない。  
その地域WiMAXの場合は免許を交付された企業が基地局を建設しサービスを展開する形になる・・・ということであってるかな?

 

日本通信のようなサービス形態の場合はその地域ごとに契約をしないといけなくなるのかな?
逆にその地域で特色のあるWiMAXサービスを活用できる企業が出てくるチャンスもあると。

 

大体こんな感じです。
嘘とか勘違いとか自分の考えとか存分に混じっているので気をつけてくださいね。

ともかく、大分では来年4月よりサービスインの予定です。
でも、カバー率90%のイーモバイルの電波が入らないのではなから期待していませんが、期待できるようにがんばってください;p