2009/02/24

クラウドの衝撃

野村総合研究所 城田 真琴 ¥ 1,575
装丁よりは専門的?
概要をつかむには良い書籍
破壊的イノベーションになるか?まずは本書からスタートです
待望のクラウドの全てが分かる本!
クラウドに迷っている人は必読

先ほどのクラウド化する世界に続いて、またもクラウド関連の本。
自分本当にクラウドコンピューティングという言葉に弱いなぁ…本屋にあるとついつい買っちゃうんだ:p

 

この本はクラウドコンピューティングで今起きていることを解説しています。
ですので、クラウド化する世界と言う本が既存のシステムとクラウドの転換点を解説している本とすると、クラウドの衝撃という本は今まさに起きていることを解説し、以前紹介したAmazon EC2 / S3 クラウド入門ではクラウドサービスのAmazon EC2のノウハウを解説しています。

今現在のクラウドの流れを知る、「で、クラウドコンピューティングって何?」という人にはもってこいの読み物だと思います。

一つ一つのチャプターがコラムのように一気に読むことが出来るのでさくさく読めました。
この解説のわかりやすさなら、前知識なしに読んでも問題ないと思います。

さらにクラウド化する世界は読み物としては興味深かったですが具体的なデータが少しばかり不足していた気がしますが、こちらは表やグラフなどを用いて知りたかった情報が載っていたのには驚いた。後2ヶ月早く発売していたら…

あとがき部分に、Windows Azureについても急遽、差し替えたと書いてあるように本当に変化が激しく各ベンダーがしのぎを削っています。だからこそワクワクして面白い!!

 

この本を読むまではsalesforceって新興クラウドベンチャーかと思っていました。実は本当にすごい企業だったのですね:p
Google Appsのアカウントの下に出てくる程度かと思っていたら、郵政グループの6万人が利用するシステムだったり、海外の大手企業も顧客というのはすごい!!

 

ただ、同時に第一次クラウドブームの本としてはこれで完結ではないかと思う。
どの本もGoogleが数十万台のコンピュータを…Amazonがオンライン書店なのにクラウドのトッププレイヤーで…salesforceが…Microsoftやオラクルも…セキュリティが…
すでに同じ内容になっている気がする。

その点でこの本は全てを網羅し、丁寧に解説し、そしてこれからクラウドがもたらす影響などについても書かれている。
クラウドって何な人にはもってこいの本では無いでしょうか。より理解や背景を深めるという点で先に紹介したクラウド化する世界を読み、実際に触ってみたいと感じた人はAmazon EC2 / S3 クラウド入門を読んでみると良いのではないだろうか。

なんせクラウドに飛び込むための敷居は本当低いのだから!!