2015/06/22

さくらのクラウドに”Snappy” Ubuntu Coreをインストールしてみた

先日のUbuntu 15.04リリースパーティー兼オフライン・ミーティングの際に"Snappy" Ubuntu Coreについてのセッションがあり、Snappy自体は以前から名前は聞いていたんですが、IoT専用のOSという思い込みから全く触ってませんでした。

その時の説明でSnappyの未来感に感動したのと、実は仮想環境で実行させることのできるKVMのイメージが公開されていることを知り、早速さくらのクラウドで試してみました。

システムが2系統ありロールバックできる仕組みなや、アプリケーションは単純に上書きではなくバージョンごとにディレクトリが区切られてすぐに戻すことができる仕組みなど、次世代のUbuntuという感じで、OSの考え方はCoreOSに近く、アプリケーションのパッケージの仕方はAndroidのアプリのように感じます。


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さくらのクラウドにはKVMのイメージ(img)をそのままアーカイブという形でアップロードすることができるので、実に簡単です。

ファイルのダウンロードはこちらから。
サイトの右側にx86イメージのダウンロードリンクがあるのでお好きな方をダウンロード。

手順自体もこのサイトに書かれているとおりです。
(xzという拡張子を見たのが初めててびっくりしましたが、Linuxカーネルのアーカイブ圧縮など比較的メジャーなんですね)

展開して出来上がったimgファイルをさくらのクラウドへアップロードします。
ブランクのアーカイブを作成すると、下記のようなダイアログが表示されるのでFTPSでアップロードします。
WindowsならWinSCPでアップロードできます。

 ※これはワンタイムしか使えないユーザとパスワードなので、晒しても大丈夫!


アップロード完了した図。
アイコンも自分で好きなモノをアップロードできるので、Ubuntuの公式サイトから拝借。
ちなみにSnappyのアイコンってあるんですかね?今回はよくわからなかったので、Ubuntu Coreのページにあるものを使ってみました。


あとは、先ほどアップロードしたSnappyのアーカイブをソースにして普通にサーバを作るだけ。
出来上がった後に少々作業が必要です。
 ※どうにもディスク修正の部分がうまく動いていないようでIPアドレスを手動で設定する必要があります。

自分の場合はVPCルータのDHCP機能を使って、DHCP環境下につくってみました。

起動したサーバにコンソールから乗り込んで、ip addrでDHCPにより割り当てられたIPアドレスを確認します。
ちなみにID/Passはともに「ubuntu」です


IPアドレス:4200 にブラウザからアクセスするとSnappyのWeb管理画面が表示されます。


Snappy StoreにDockerがラインナップされているので、Installしてしまえば汎用的に使うこともできると思います。
汎用的に使えますが、それってSnappyのアプリケーションパケージングの良さを享受できないので、まったくもってSnappyを使うメリットないですけどね;-p


DHCPを使うという裏ワザしちゃいましたが、さくらのクラウドにSnappy Ubuntu Coreをインストールできました。
Snappyのメリットが普及するのにはまだまだかなり時間がかかるともいますが、Edgeの効いた環境を使ってみたい人にはぴったりだと思います!