2011/01/16

坂の上の雲を読み終えて

全部Kindleで。
主に通勤中の電車の中で20分あるかないかという時間でしたが、それでもちゃんと全8巻をコンプリート致しました。

読み始めたのは何時だったかと思い出したところ、思い出せませんが、1年前に「竜馬がゆく」に出会ったのは孫さんの自伝を読んで以来です。ある日、孫正義の志に惚れる。 | itFun.jp
という事なので読むのにかかってる時間は半年くらいかな。

ちょうど空前の司馬遼太郎ブームというかNHKの本気というか時代が追いついたので、この手の話題には事欠かないタイミングだったのはよかったなんて思います。

雰囲気は竜馬がゆくの痛快活劇という雰囲気の作品ではなく、どちらかというと全体的に暗い雰囲気の作品です。ただ、暗いと言ってもテーマが日露戦争を書いているので重たくならざるをえない印象。

確かに生前司馬遼太郎が映像化しないで欲しいと言った作品だけあって、内容的には濃いです。今NHKが大河ドラマ化して3カ年で放映していますが未だ観ていないので何とも言えませんが、「この作品を映像化できるのか!?」という気持ちで一杯。
原作を読めば分かりますが、喜劇というよりは悲劇的で、痛快というよりも悲痛的で、綺麗という言葉よりも汚いそんな現実的な作品を映像化されたというだけで気になります。

秋山兄弟と正岡子規の青春群像と明治黎明期の日本国が近代国家として右往左往する様が合わさっている序盤。
そして、後半は日露戦争。
特に戦争末期になってくると日露両国の悲惨さは筆舌しがたくなってきます。というか、筆舌している司馬遼太郎はすごい!!

といってもあくまでも小説なので、これだけの情報を鵜呑みにするのは怖い。
ノンフィクションに徹したと言われているが、全てを裏付ける確証もなく。戦争賛美という感じもしないでもないですが、作品読んだらこんな事を繰り返して欲しくないと思う僕はたぶん真ん中なんだろうな;p

全然作品について書いてないような気もしますが、普段ラノベしか読まないような自分でも一気に読むことが出来るくらいおもしろかったです。
年上の方(男性・女性)と話しを合わせるときに司馬遼太郎作品ってすごい便利で、特に竜馬ブーム(福山雅治パワー)のすごさは体感できるくらいです。話題に困ったときにこの一冊。