2008/12/30

Cuilは素晴らしいベンチャー企業 だった。


"Minnesota Twins" search results on Cuil.com for 07/28/08 on Flickr - Photo Sharing!

このBlogを探してみたら、2007年9月10日の記事が見つかりました。

なんと言ってもこの企業の売りは、Googleよりも「速く」「安く」インデックスを構築するとが出来る。
なんとこの企業の創立者の面々は元Googleの検索エンジンのエンジニアであったり検索アーキテクチャのプロの集団だそうです。
Googleがすでに買収に動いているという噂があるなど、この技術の期待や(Googleにとっての)恐怖なのか分かる気もします。
Cuill : Google killer ? | itFun.jp

と書いていますが、その一年後の今日、Cuilは…

ライバル、になることはなかった。この検索エンジンは誇大宣伝ばかりで実体のない典型的な宣伝倒れにすぎなかった。Cuilは人の検索習慣を変えさせるに足るような検索結果を出すことなく、性能やインデックス方法が悪く、ついにはサイトをダウンまでさせたことによってたちまち反発や批判の的となった。
Cuil失速。トラフィック底をつく

あらあら…
インターフェイスは今風で面白いのですが、米国に住んでいる人以外は使いたがらないでしょう。
なんせ英語にしか対応していませんし、英語圏しかクローリングしていません。

 

どうしてか。同紙によるとCuilはスタート当初多くの関心を集め(たしかに。ただし好意的な関心ではなかった)、Googleより大きな検索インデックスを持っている(真実ではなさそうであるが)からだという。Cuilが大きく技術的優位にたつ可能性、即ちGoogle等の他社よりもはるかに低いコストで検索クエリを扱うことのできる技術を持っていることは触れられていない。

通常BusinessWeekのベンチャー企業に関する記事のレベルは高い。今回の件でそれも台無しだ。Cuilが今後生き残る可能性は未だあるが、2008年は非常によくない年であり、このリストにCuilの居場所はない。
CuilがBusinessWeekの2008年成功ベンチャー企業リストに。ハァ?

BusinessWeekの2008年最も成功したベンチャーの1つに選ばれたそうな…
…ファンドからお金を引き出すことに成功したベンチャーだってさ。

当分Googleの市場支配は続くみたいです;p