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PC販売大手のDELLさんは
IBMやSunが強いとされているUNIXサーバから、Dellの得意とするx86サーバへの移行が進むと考えられるからだ。
IBMのサン買収話で「x86移行は加速する」、マイケル・デル氏 - @IT
と言うのが理由だそうです。
Sunの提供するSPARCなどのUNIX系のサーバー市場よりも、加速度的な勢いで普及しているx86系のサーバー市場ではIBMよりも巨大なシェアをすでに獲得しており、今回の買収はUnix系の最後の悪あがきではないかという見方。どちらに転んでも、すでにSunの顧客にとってはIBMに買収された後もサポートは提供されるのか? 買収されなかったとしてもIBMと言う大手の救済を断って今後も独り立ちできるのか? という不安が緊張感として残ります。
すでにDELLはGoogle、Baidu、Facebookなどの大手クラウドプレイヤーに対してインフラを提供する立場ですので、そういう面でクラウドのハードウェアベンダーとして生き残れるのでは無いかという話です。
ソフトウェア大手のMicrosoftにとっては
バルマー氏は、IBMによるSunの買収は、Sunの株主にとっては適切な「出口戦略」だとしながらも、IBMがSunを欲しがる理由について疑問を呈した。Sunはハードウェアからソフトウェア製品までを含む複雑なポートフォリオを持っており、その多くがIBMの既存のポートフォリオと重複しているからだ。
バルマーCEO、「IBMによるサンの買収はマイクロソフトに好都合」 : Microsoftウォッチ - Computerworld.jp
両社とも非常に幅広い製品群を抱えているだけに、買収が成功した場合にマーケットが広がると言うよりも非常に多くの製品がダブってしまう事になり、それらの製品群の整理だけでも時間がかかりサポートなども問題も簡単じゃなさそうです。
例えば、Adobeが競合のMacromediaを買収した際もホームページ作成のDreamweaverとGoLiveがダブってしまい2年かかってDreamweaverに一本化されました。
これだけ書けば簡単そうな話ですが、IBMもSunも基本エンタープライズの基盤を提供しているのでサポート面などでも面倒なことになりそうです。そうなってくると軸のぶれていないその他のベンダーが…というのを期待しているのがMicrosoft。
どちらにせよ、成功した場合は整理に時間がかかりそうです。ここで非常にスマートに合併できればIBMのすごさを思い知ることに:-p