2011/01/28

小説 ハゲタカ、ハゲタカ2、レッドゾーン

レッドゾーン(上)

レッドゾーン(上)
真山 仁

講談社
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ドラマ ハゲタカ映画 ハゲタカ を観てきたわけですが、非常におもしろかったです。
映像作品がこれだけおもしろいんだからきっと原作もおもしろい と思って、原作小説の一気読みです。

映画版はドラマ版の設定を引きずっていますが、その原作小説は実は全然雰囲気が違う作品です。
なので、ドラマ版の冷酷な鷲頭を期待すると結構拍子抜けしてしまうかも。あと、周りを取り巻く人間模様もかなり雰囲気が違います。

何よりまず女性関係が小説版のキーワードまで行かないかもしれませんが重要なキーになっています。今思い起こすとドラマってなんだか経済の教育番組程度でしか無かった気がするくらい、小説版は人間関係がほぼ全て。
詳しくは書きませんが鷲頭の過去はドラマ版と全然違うので、その辺注意してください。全くの別作品と思って読んだ方が良いかも。

それぞれ上下巻で、1冊あたりのページ数も多いです。
ただ、レッドゾーン(映画版原作小説)の最後まで読んで少々尺が足りなかったのかと思うくらい急展開で終わります。いや、上手くまとめたなぁとすごい関心してしまうワケなのですが。

小説が進んでいくごとに扱う規模が大きくなっていて、最終的には5000億ドル規模で…もしも、続編が出るなら「地球を買いたたく」のかな、なんて思ってしまいます;p
とにかく、累計100万部売れている位なので、おもしろさは折紙付きです。
あと、時折見せるゴールデンイーグルの人間らしさがなんとも… 登場人物が生きてる感じでお互いに権謀術数を張り巡らせる緊張感はなかなかおもしろかったです。